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仁摩サンドミュージアム紹介

漫画家の 故 手塚 治虫 氏は、 想像もつかない、とてつもない長い時間をかけてこの地球はできたのだ。」 と書いていたよ。

手塚先生でも、46億年と いう時間を想像するのは難しかったんだね。

うん、それは頭の中で考えるから、手に負えなくなるんだよ。形にしてあらわせば、 もっとわかりやすくなるんだ。そう、地球46億年が見えるという、 砂時計の仁摩サンドミュージアムへ行って見ようよ。

に ま さ ん ど み ゅ う じ あ む?…って、どこにあるの?

島根県邇摩郡仁摩町 という町にあるんだ。むずかしい字だね。 「にまぐん にまちょう」と読むんだよ。

へぇ〜っ、それって 鳥取砂丘のあるところ?

いや違う、地の涯(ちのはて) だ。

!?

この博物館は、島根県の出雲から西に46キロの所にあります。 この地へ来た外人さんは地の涯 と言ったのです。そしてこの46キロという数字は、 地球誕生の歴史の46億年と 関係するので覚えやすいと思います。皆さんも記憶しておいて下さい。

  • 世界一の一年計砂時計を置いて、自然の悠久の時の流れを演出しよう
  • 自然の偉大さとそれを大切にする思想を形化しよう
  • 雄大で厳しい自然を形で表現してみよう
  • たくさん人が来るようになって、町がにぎやかになるようにしよう

ピラミッドをイメージした建築家高松 伸氏の設計

 そんなこの町の人々の思いを込めて、1991年元旦から、島根県邇摩郡仁摩町で 世界最大の巨大1年砂時計がスタートしました。 その日以来、止まることなく流れ続けています。
高さは5.2メートル、直径1メートル、砂の量はちょうど 1トンです。 数字ではなく体積で時間を体感することを可能にしたのが、この砂時計というわけです。
また、人生100年計や地球46億年計などにより、 様々な「時間」を皆さんにわかりやすく理解して頂けるような形にして展示しています。 また当館のコンパニオン達の苦心の作世界一のテープ 年表も、 砂時計とともにご覧下さい。

砂時計製作経費1億1138万円,建物9億5927万円
計画書9ケ月,設計5ケ月,砂時計製作14ケ月,建物工事10ケ月

休館日がありますので、ご遠方のかたは下記へおたずねください。
仁摩サンドミュージアム 〒699-23 島根県邇摩郡仁摩町大字天河内町975
TEL : 08548-8-3776 FAX : 08548-8-8785
ステキなご宿泊のご案内

砂時計設計法

巨大砂時計とはどんなものか?

 有名な鳴き砂の浜辺,琴ケ浜にちなんで建設された仁摩サンドミュージアムの目玉、 世界一巨大砂時計は1991年元旦にスタートして以来6年目を流れ続けています。
毎年大晦日にグルッと町中のひとが集まってまわします。  全高5メートル直径1メートル。砂はちょうど1トン。 蜂の腰とよばれる中央の細い部分の孔の直径は0.84ミリです。


砂時計の寸法     蜂の腰(単位mm)
 蜂の腰(砂時計の中央の細い部分)のパーツは、透明ビニールパイプで繋いでいます。 これは、細い部分にかかる歪による破壊を防ぐ工夫です。
この0.84ミリの孔を、詰まらずに流すために精密なふるい分けが行われました。 小さな孔に詰まるのは空気中の1ミリぐらいの綿ぼこりでした。

 この砂時計は、ピラミッドを形どった総ガラス張の建物に入っています。 そのため、太陽光線で砂時計の中の空気が暖められたりします。 すると、密閉したガラスの中の空気が膨張して、中の圧力が変化します。夜になればその反対です。 中の空気の圧力を一定にするために、コンピュータが昼夜休みなく活躍している、ハイテク砂時計です。
 砂時計の中を真空にすればと思いますが、真空にすると砂に静電気が起きて流れなくなるのです。 砂は、山形県飯豊町遅谷の砂を基本にして洗い出した細かい砂です。 砂の細かさは日本一細かい鳴き砂だった福島県いわき市照島(てるしま)のデータに合わせました。
 

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