仁摩サンドミュージアム
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ミュージアム観想録


仁摩町在住の香織里流主宰 重田倫亨個展より

このミュージアムの大砂時計の下に観想録(感想録)という、 自由に書き込んでいただく落書き帳が置いてあります。
入館料が高いとかの文句もたまにありますが、それはそれとして大部分がとてもまじめな、 またはハッとするような来館者の記録があります。 どれも来てよかった。また来たい。こんどは子どもをつれてと新婚さん。 ここへくるとみんな詩人になるらしい。イラストもステキだ。 私はこの観想録を見るのがなにより楽しいです。(三輪茂雄)

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『砂の記憶』   佐貫浩太郎
  時間がくると
   ねむっていた砂たちが
     いっせいに 動きだす

       かべとかべの空間を          順番待っていったり きたり            でも砂たちは              時間がくるとまた               ねむってしまうんだ

                みんなで完成させた                   このすばらしい                      形も見られずに

     島根県簸川郡須佐小学校5年『詩集』より

『音楽』       重富奈々絵

 サンドミュージアムで   わたしは出会った    さみしく ひとりぼっちで       うたっていた

        めだつようで めだたないような           その音楽             わたしは あなたを すきになった                またあいたいなあ

                   平成9年6月

      島根県簸川郡須佐小学校5年『詩集』より

すな  周藤美穂  1997年9月6日来館

  きれいな 砂が おちていく    くるくるくるくる おちていく      赤や青,黄色い砂がおちていく        たのしそうに おちていく          きれいな砂が おちていく             お話をして おちていく

                足をすべらせ 「スットーン」                    なんてやつもいる                      みんな楽しくやっている

  島根県簸川郡佐田町 須佐小学校5年「詩集」より


E-Mail: 三輪 茂雄 smiwa@wao.or.jp