琴引浜鳴き砂文化館
鳴き砂目次
ホーム

ピラミッドと鳴き砂の秘密

 ピラミッド砂クフ王のピラミッドから鳴き砂が出た !!(エジプト学会で発表

 1987年12月に、
クフ王のピラミッドの秘密の部屋から鳴き砂が出た
と、TBSテレビの報道特集担当辻村国弘氏)で2度にわたって報道されました。 まさかと思った方も多いでしょうが、本当の話なのです。

 古代エジプト学の権威である早稲田大学の 吉村作治 先生のグループが、 超音波探査で謎の部屋の存在を発見、フランスの調査隊がその位置に向けてボーリングしたところ、 一つまみの砂 が出てきました。砂は、大きな部屋一杯に詰まっているらしいといいます。
 エジプト考古学研究所の許可を得て、取材班が持ってきた砂を顕微鏡で見て、 私はそれが鳴き砂だ! と直感しました。その時私は、 丹後半島の琴引浜の砂と並べて比較していたのですが、途中でどちらか判別がつかなくなり、 再度鏡検試料をとりなおしたものでした。それ程、両者は似ていたのです。

 そして その砂はどこから運んでこられた砂なのか? が問題になりました。 推理小説のようですが、まずは現場の砂からということで、 取材班が参考のため取ってきたピラミッド周辺の砂を調べてみました。 それは一見ゴツゴツしていてキメも粗く、とても鳴き砂とは思えない砂でした。 しかし、これをふるい分けてみて、私は驚きました。秘密の部屋からの砂とまったく同じ砂 だったのです !!

 このクフ王の大ピラミッドのあるギザ台地は、現在では観光地化して荒れてはいますが、
古代エジプト文明が栄えたころのギザ台地は、一面に鳴き砂で覆われていた環境考古学的証拠である という結論に至りました。このことはエジプト学会でも報告されました。
 なお、秘密の部屋は現在も調査禁止のままです。

○ ● ○ ● ○

 鳴き砂で足がつく話は探偵小説の話題にもなっています。 テレビにもなったのでご存じの方もあるでしょう。

2002.年10月オープンした琴引浜鳴き砂文化館ではこの砂を展示しています。是非ご覧下さい。

 

戻る