リンク:2001年になって地元の中学生が鳴き砂復活の情報をくれた


無情に消された照島の鳴き砂





 1980年代末期にリゾート開発(東京観光株式会社)の嵐のなかで、この鳴き砂の浜辺は無残にもコンクリートで固められ、今はヨットハーバーになっている。
 照島の砂は日本一細かい浜砂として知られていた(下記文献参照)。1986年に世界一の巨大砂時計用にと現地に行ってみるとまさに工事中。涙をのんで引き返した。浜の後に盾のように立っていた断崖はここの砂の供給源だった。いまはそこがコンクリート吹き付けで、見るも無残である。
 浜に近いところに岩があるが、そこは天然記念物-鵜の自然生息地としても知られていた。鵜たちはどうしたのだろうか。
 1997年に日本ナショナルトラストが記録する際、一握り照島の砂が蔵の奥から発見された。しかし洗っても音は発しなかった。現在辛うじてやや北方にある兎渡路海岸豊間海岸が当時の名残りを奏でてくれた。
1. 三木幸蔵著:『美砂-鳴き砂と風船爆弾の追憶』(科学書刊)ISBN4-905576-02-0 C1051に風船爆弾用砂時計になった鳴き砂のことが小説化されている。

1980年代の照島

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