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日本臼類学会, 日本地豆腐クラブ共催
日本粉体工業技術協会,滋賀民俗学会後援
01石臼豆腐シンポジウムIN京都
-- 京都の食文化を考える --報告 (盛会裡に終了しました)
日時:2001.9.9.(日)午後1:00-5:00
会場:京都市岡崎の京都市勧業館(ミヤコメッセ)(平安神宮の右前、京都会館の向かい)
市の管理で駐車場も完備しています
豆腐は中国で紀元前に発明され、わが国には高句麗より仏教伝来と同時に伝えられたとされています。そのご奈良を経て京都には平安京とともに伝えられ、ここで熟成されてわが国独自の京豆腐が発達を遂げました。ところが、最近では経済性追及の波にさらされて、多くの豆腐屋で本来の豆腐から逸脱している気配があります。 これを憂えるわれわれ有志は、現代技術で伝統の石臼豆腐を現代に復活すべく努力して参りました。その成果 をご報告するシンポジウムを京都市内で実施しました。 当日は講演とともに営業用機械を展示実演運転して出来た豆乳試飲 と豆腐の試食をしていただきました。
関係業界ほか京豆腐に象徴される京の食文化に関心をおもちの皆様のご参加で約100名のご参加をいただきました。
基調講演 いまなぜ石臼豆腐か -京都シンポまでの歩み 同志社大学名誉教授三輪茂雄
(京都で開催までの約50年の石臼豆腐研究の歩みを紹介し、最新情報としての東大寺
東大寺出土の石臼片の写真をみせて講演する三輪
碾磑遺物は豆腐製造用だったことを報告した。)
古文書に見る中世京都の豆腐屋 駒澤大学大学院人文科学研究科 伊藤達氏
(江戸時代の古文書にある豆腐屋の絵図の紹介があった)
京都での試作試験結果報告 久在屋社長 東田和久
(現在のグラインダー豆腐と蒸気釜の豆腐製造は単調であるが、石臼豆腐は釜の導入と組み合わせると変数が多様で幅があり、そのため独特の豆腐を製造して個性ある豆腐製造が可能なことがわかったといった内容であった)
講演するj京の久在屋社長
同上 いづみ産業(有) 庄司憲一
(湯布院産の国産大豆を使っている意味を強調した)
営業用電動石臼機械の展示品と実機試運転実績について
西濃トーヨー住器社長 伊藤 正
上野豆腐店(堅豆腐) 上野 太
関連展示として会場内に画家:吉田富貴子さんの作品を展示しました。彼女は同志社女子大学出身で、粉体工学研究室の初代助手だった方です。昨年大垣シンポに参加されたのでご存知の方も多いとおもいます。洋画の大家で、瀬戸市美術展に入選2点ほかサラマンカアートエキスポ2001でも入選したこともある方。また2001年6月には今年は大阪の京橋で展示されました。私は白い『鳥』を豆腐と見て、石臼豆腐のダイナミズムを感じました。来年のカレンダーに出るそうです。希望者は三輪までご連絡下さい。
なお大垣でのシンポジウムに来ていただいた星野芳郎先生にもお出でを願いたいと依頼したところ当日ノッピキならぬ 先約があって残念ながらと返事がきました。そして先生の最新刊『自然・人間 危機と共存の風景』(講談社α新書,2001.3)を送ってきました。また国立民族博物館の吉田集而氏はやはり当日東京での会合で残念と。
なお当日参加された滋賀民俗学会長の菅沼晃次郎氏からうれしい提案をいただきました。同学会の月刊誌『滋賀民俗』に1ページ分(13字29行5段)を豆腐のページとして無料で提供すると。これで機関誌を発刊出来る運びになった。石臼は魂があって人を呼ぶという古人の言い伝えが生きている思いです。
入選した『鳥』