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般若心経の謎

百瀬明治著『般若心経の謎』(PHP文庫,495円)

 超ミニ教典である276文字の般若心経はしばしば話題になるが、深く考えてみたことはなかった。謎の文字にさそわれて覗いてみると、お坊さんではない,いうなれば歴史家の書だから読む気になった。そして石臼や茶臼(茶道)を通じて親しんできた高僧や武人の名前が続々出て来た。日本の石臼を考えるには聖徳太子にはじまる仏教史が関わる。奈良大仏、平安遷都、鎌倉時代を経て、室町期の茶臼の全盛そして戦国時代の石臼の全国普及と、日本文化の底流にある偉大な思想群に出会うことができた。日本文化史の参考書にもなる。

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