石臼豆腐は何故うまい? |
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1. 昔の石臼を取りだして豆腐づくり |
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昔田舎にあった石臼は直径36センチだから重すぎる。
そこで京都の町家にあった直径24センチの石臼を使うことにした。 それにしても私ではやっぱり重すぎる。主人に手伝ってもらうことにした。 ところがこの臼は粉挽き臼だったのか、 「モノイレ」の直径が3センチなので、水に浸して水ぶくれした豆は詰まってスムーズに入らない。 そこで1粒づつ入れてようやく挽けた。臼のまわりから呉が垂れ落ちる。 それをあり合わせの洗面器に受ける。約1時間の作業。 デキタ デキタ。まずそれで豆腐よりさきに豆乳にして飲むことにした。 鍋にいれて煮てから、ありあわせの布で「おから」を取り除く。 その豆乳のうまさ。なるほど。そして豆腐。 しかし、毎日はとても続きそうもない。現代人には江戸時代の道具はなじまない。 電動石臼が欲しい。筒井理化学器械に依頼して(以下中略) |
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2. 家庭で豆腐を1-2丁つくる機械が完成。駆動部分はノウハウ | |
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機械はサニタリー石臼はスマートにイメチェン |
これで300gの生大豆を水に浸したものを約30分で挽く。 これを実験してわかったことは、豆腐をつくる仕事は粉砕ではないということ。 練る仕事 なんだ。ニーダーと呼ばれる器械なのだ。 現在大抵の豆腐屋さんが使っているグラインダーは完全な粉砕機に過ぎない。 石臼は蕎麦を挽くには確かに粉砕器械だが、豆乳を挽くのはニーダー。 粉砕機械屋の出番ではないのだ。この話をニーダーの専門家 (元神東工業の技術者 橋本建次 さん)に話したら、 「そうだ、実は電力中研でも日本粉体工業技術協会からの紹介で石臼を買って、 COM(coal oil mixture)の研究をやって成功したそうな」という情報を得た。発想の転換 である。 |