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遺伝子組換え大豆で日本の伝統食品はどうなる
「スーパーの豆腐がマズイのはあたりまえだ。遺伝子組み換え大豆じゃだめだよ。豆腐は国産大豆でないと。マズイに決ってる」これは日産何万丁も製造している大手豆腐メーカー社長の弁。「そもそもあんたが食べている豆腐は豆粕から作るから安いんだよ」。「トホホ ナルホド」。
「日本の大豆自給率はたった3%だ。それは農林水産省のHPに出ている。http://www.maff.go.jpまたは
http://www.nogyo.tosa.net-kochi.gr.jp/nosei/noseika/doukou/1999/13_5.htmを見ればわかる。」
経済優先時代は過去のことと思っていたが,決してそうではない。ジワジワと生活のすみずみにいつのまにか浸透していたのだ。そういえば八丁味噌も最近マズクなった。まさか奈良時代以来天皇家へ納入している3-4樽分までアメリカ大豆ではあるまいが。
朝日新聞1999年7月16日(朝刊社説)に「わが国の食糧自給率を上げる必要」を説いている。アメリカからの輸入品は価格競争で攻めてくる。政府は遺伝子組み換え大豆が原料だと表示することを躊躇している。日本の食品業界やアメリカの圧力だ。新農業基本法が38年ぶりに改定成立したが,農畜産物価格は国家の統制によらず,需給にゆだねる市場原理の尊重を基本とするということであいまいなままだ。
遺伝子組み換え食品の表示義務
2001年度から遺伝子組み換え(GM=Genetically Modified)食品であることを表示するかどうか,アメリカからのプレッシャーもあったようだが,農水省が2001年度から表示を義務づけることになったようだ。
朝日新聞1999年8月4日朝刊によると
農水省案では豆腐の場合,普通の大豆にGM大豆を混合している場合は,遺伝子組み換え不分別と表示するという。もともとアメリカ農業の遺伝子組み換えは,害虫に強く,生産性が高いというだけの話だ。日本人のデリケートな食感などはお構いなしのアメリカ流商魂だけの話はご免だ。日本の在来種でなければマズイ豆腐や味噌,醤油になる。