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主催: 日本臼類文化学会:後援: 日本粉体工業技術協会
会の名称:04石臼シンポジウム (盛会裡に終了しました)
04シンポジウム会場(琴引浜鳴き砂文化館)
石臼挽き黄な粉(きな粉)のおいしさを体験する
日時:2004年4月24(土)午後2:00-集合-翌25日(日) 正午万歳解散
会場と宿泊:宿泊は民宿松栄(Tel:0772-72-0724貸切)
当日連絡先:琴引浜鳴き砂文化館 ( Tel:0772-72-5511 mail: kotohiki@nakisuna.jp)
ところ:京都府竹野郡網野町掛津 交通アクセスの地図は http://www.nakisuna.jp/access/index.html
参加費:参加費5000円,宿泊費1泊2食付8000円ぐらい(税別)は現地でそれぞれ実費を徴収します)。 (講師も参加費を払い、講師代は払わないのが基本方針です。)
趣旨
昨年は岐阜県飛騨地区荘川村で直径2メートルの蕎麦挽き巨大石臼がで直径13メートルの5連式水車で同じく石臼を駆動する工場が稼働しました。これはこれは単なる村おこしを越えた、わが国の石臼の歴史上エポック メーキングな歴史的事件でした。
昨年のシンポジウムで予告した通り、今年は琴引浜鳴き砂文化館で開催です。文化館参観を兼ねてお出かけ下さい。昨年のシンポジウムで講演されました松尾庸介さんが石臼挽き黄な粉製造に苦心されているようです。昨年お配りした黄な粉よりも品質が向上しているはずです。お楽しみに。
三輪は昨年火打ちの技で着火に失敗しました。今年は名誉挽回につとめました。
講演:
第一日 第一日 P.M.2:00-5:00 第1日司会 伊藤社長,三輪茂雄
1. 丹後と細川幽斎 駒澤大学大学院博士後期課程 伊藤 達氏(氏は名の一部なり)
2. 巨大水車と石臼建設のその後(砂炒り黄な粉試作を含めて) (60分) 田中住建社長 田中信一
田中住建社長の講演
3. 鳴き砂の最新情報と琴引浜の鳴き砂に関わる民俗、石臼挽き黄な粉(資料配布) 同志社大学名誉教授 三輪茂雄
「黄な粉の話はプリントを見れば皆わかる」と三輪流。今日は特別に煙硝の作り方です。と煙硝(硝酸カリウム)を見せて、「これに火をつけましょうか」とコンロの火の上へかざす。・・・・・「よせよせ」と司会者・・・
.「これ煙硝ですよ」と三輪流で講演する・・・全員「え??」
第二日 第2日司会 田中三次郎商店社長 AM9:00-12:00
1. 砂炒り石臼挽き黄な粉製造の苦労 琴引浜の鳴き砂を守る会
2. 「石臼挽き粉・おいしさの科学」 熊本製粉研究開発部常務取締役 川崎貞道
3. 水車の石臼 福岡市総合図書館文書課古文書係 鳥巣京一
北部九州製粉水車に関する一考察
休憩 約10分
4. トライポロジー(あたらしい捏和機械の開発と効用 ケーシーケイ応用技術研究所社長 山岡岸泰
11;00 講演会終了 12;00
今回のシンポジウムで得られた知識で下記はメーカーに関係なく一般的なので敢えて 述べておく。
黄な粉の電子顕微鏡写真(当日配布の田中三次郎商店のカタログより)
左は石臼挽きで右がロール製粉だ。予想通り石臼挽きは粒子の角がとれているし、右は粒子が角張っている。石臼はいわゆるこなされている。これがあのマイルドな味を出しているのだ。
石臼挽きとロール挽きの成分分析表
上記分析表によると原子吸光分析結果はカリウム、カルシウム、鉄、リンいずれも圧倒的に石臼優位である。市販の黄な粉はすべてロール製粉であり、さらに炒り方もこのシンポジウムのように砂炒りではないから味も香りも問題にはならないわけだ。