リンク:雀が歩くと砂が鳴く実験飯豊町での学習イベント水車利用で飯豊町作った鳴き砂製造機械


1. 雀が歩く砂が鳴く

 元寇の激戦地で知られる志賀島まで博多湾を抱くようにのびて陸繋している砂丘半島の中程に、奈多という場所がある。ここに「雀が歩く砂が鳴く」というわらべ唄があったという。

 「海の中道あたりの砂は、歩くとキュウキュウと美音を発する歌い砂である。奈多の七不思議のなかに「雀が歩く砂が鳴く」とあるのをもってしても、昔から地方の人には解っていたらしい。糸島の北崎や、宗像の津屋崎などの海岸にもある」

(金尾宗平著1929年刊の学術雑誌『地球』11巻1号44-46)

 この事実について現地の地方史の方々に聞いて見たがさっぱり。そこで県の教育委員会の天然物記念係に問い合わせたが、「初耳です。歌い砂とは何ですか」という頼りない返事が返ってきた。この地の伝説や民話の本を見ても見つからなかった。

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