リンク:フラタリーの鳴き砂


雀が歩く実験

 そもそも、砂の上を雀が歩いたら、音が出るだろうか。これを実証するために、雀をつかまえて体重を測った。約50グラムだった。この重さの棒を雀の跳躍高さ約4センチから落としてみた。もちろん鳴き砂は最高感度の砂をつかった。オーストラリアのフラタリー産の砂だ。たしかにホ、ホ、ホ、ホとやさしい砂のさえずりを聞くことができた。この話を聞きつけたNHKが是非といったが、スタジオへもちこむ荷物の都合で実現しなかった。

 砂を汚さないように文鳥におむつをはかせて歩かせる計画だった。神棚をつくって文鳥がオミクジをもってくる占いだったらきっとうけるだろう。ぜひ実現したいものだ。

 それにしても雀が歩く砂が鳴くという表現は、のどかな在りし日の日本の砂浜がいかにすばらしかったかを完全な形で表現した貴重な記録である。それを私が追試験することも可能にしたのだからすばらしい。そんな砂浜で雀といっしょに遊んだこどもだった大人たちが、すっかり忘れ去っているとは何たる悲しいことか。これは日本だけでなく、中国もヨーロッパも、またアメリカもそうだった。

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