環境ホルモン |
---|
自然の美学 |
仁摩サンドミュージアム |
鳴き砂目次 |
ホーム |
今でも牡蛎(かき)を石臼で挽いている。
2004年3月現在も動いている。
(撮影三輪茂雄)
私の自宅に近い毎日通勤に通る道路脇に、中川胡粉工業の牡蛎の貝殻山がある。
20年近く前からの見なれた風景だった。この会社は食用の牡蛎(カキ)の貝殻を細かく粉砕して、
日本人形の肌色を出す胡粉(ゴフン)をつくっている。
昔は江戸や生駒山近辺にも沢山あった工場だ。ところが最近その貝がめっきり小さくなった。 「最近貝がめっきり小さくなりましたね」というと、 「そうだ、困ったもんだ。日本には牡蛎がほとんどいなくなったから、中国から輸入しているが、 まもなくそれもなくなるらしい」とおっしゃる。 「なぜですか。」と聞くと 「貝の世界的な絶滅ですよ」。 「あ、あれですか。いよいよ来るものが来ましたね」という会話。日頃食卓にでる牡蛎も今は輸入だという。 「そういえば桑名の蜆(シジミ)も最近はアサリに変わりましたね」さすが世界をかけめぐっている大社長だ、現実を正確につかんでいると感心した。 数年前まではこんなに大きかった。 |
これは現在の社長の親爺さんだが、しわをとれば現社長も同じだからそのままでよかろう |
---|