リンク:西洋のロータリー・カーン(石臼)の変遷:
リンズ機構
前ローマ時代に出現した西洋のロータリー・カーン(石臼)の変遷をStorck,J.,TeagueW.D.:"History of Milling-Flour for Man's Bread"(Mineapolis Minnesota University Press,1952)は下図のようにまとめている。東洋の石臼との基本的な差は心棒の取り付け方である。供給口が中央にあり,軸受けはリンズ(rhynds)と呼ばれ,供給口に橋渡しした金具で受けている。わが国でもこのようなリンズは鉱石粉砕用の石臼や豆腐用石臼に見られるが,多分西洋から宣教師を介して伝来したようだ。
リンズは世界最古の石臼とされている紀元前700年頃のウラルトウ(Urartu)の遺物にも見られる。