浜に十字架設置を提案（提案者：三輪茂雄）

2001.5.15.　ナショナルトラストと浜辺に出たとき丁度枝ぶりのいい松発見。

　浜辺では老木は自然に十字枝になるという。

　今回町会で可決された琴引浜全面禁煙条例の違反者には「環境保全講習 」という項がある。何をやるのか。そのために浜に十字架を設置するという。浜辺で喫煙を見つけたらハリツケだ。これは効果絶大だ。

　初めて聞いた人は一瞬驚くが、磔（ハリツケ）ではなく貼り付けだ。1時間反省のため無言でガムテープで貼り付けられるわけだ。これなら条例の範囲内で実行可能。守る会の監視員もはりきっている。

　時間は浜に近い海蔵寺の住職に般若心経の読経で座禅と同じく線香ではかってもらう。

これを聞いて「なんと厳かなイベントだ。」 「すばらしい。わしが第一号に立候補したい」と申し出た人がいるという。某社の社長だ。名前も公表されるから宣伝効果絶大だ。彼は自主的禁煙に挑戦して失敗した苦い経験がある。これなら確実に禁煙できて一石二鳥だと大喜び。浜の掃除を手伝うよりもはるかに楽だ。第一この位置まで登れば琴引浜は「絶景かな 絶景かな 」である。お線香代はもちろん志。

　「ただし」と彼は付け加えた。「せめて俗世の想い出にさいごの一服を」と懇願。

　「結構だ」と灰皿を差し出す準備も役場にはあるという。この話どこかの新聞（読売か朝日か、それとも京都新聞か）に言ったのだがボツになった。ジョークがわからないバカモン記者。

　キリスト教徒から抗議があったそうだが、十字架はキリストの専売ではない。日本古来の磔なのである。

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