琴引浜で全面禁煙条例可決
美しいふるさとづくり条例可決(読売新聞2001.3.27夕刊)
「ナホトカ号」の重油漂着で鳴かなくなり、住民の保護活動で音を取り戻した京都府網野町の琴引浜について、町は音を守るため、全面禁煙などを盛り込んだ全国初の「美しいふるさとづくり条例」案を作成。29日の町議会で可決される見通しだ。鳴き砂はたばこの灰などでも鳴らなくなる。多くの海水浴客が訪れる同浜は音を徐々に失い、大量の重油漂着が追い打ちをかけた。全国から駆け付けたボランティアが重油を除去。活動を受け継ぎ、地元の 京都・細野町が条例案 「琴引浜の鳴き砂を守る会」(松尾庸弁会長)などが吸い殻を入れるバケツを設け、禁煙を呼びかける運動を展開、音がよみがえった。条例は7月1日施行で、喫煙、花火、キャンプを禁止。違反者には町長が禁止命令を出し、従わないと同守る会など主催の「環境保全講習」受講か、海岸清掃のいずれかを選択するペナルティーを科す。拒否した違反者は町の広報紙などで氏名を公表する。,「全国鳴き砂ネットワーク」は「官民連携の条例で取り戻した音を次の時代に伝えて」としている。