リンク:太宰府・観世音寺の大石臼
日本一大きい石臼が稼働:天平時代以来の壮挙(極秘情報)
田中三次郎商店がオーストリアから直径1.6mの石臼輸入し、福岡県下の某小麦製粉で目下企業秘密で稼働中。小麦で時間当り250kgというから相当のものだ。日本の石臼製粉なら直径50cmの臼で時間5kgぐらい。私(石臼博士)自身がこの目で確認したから間違いない。福岡県といえば石臼では天平時代の紀元710年に直径1mを越える石臼が、太宰府の観世音寺にはいって動いた歴史がある。それ以降日本列島で直径1mを越える石臼が動いた歴史はない。東大寺や唐招提寺にあった気配があるが稼働の記録は皆無である。明治時代に官営札幌製粉に入った石臼や北海道の修道院にも西洋の石臼が入って青い目の石臼と呼ばれたものだが、いずれも成功せず、恥ずかしいので地中に埋めた話が残っている。とすれば福岡で今稼働している石臼は天平以来の壮挙ということになるが、極秘で新聞も地方紙の西日本新聞に小さく出ただけだ。奇しくもこの製粉工場の社長は観世音寺に住み、天平の碾磑は朝の散歩道にありと。
私は同じ福岡県八女市で世界最大の石臼ありという情報をパソコン通信で知り、あわてて現地にかけつけた。ギネスに登録申請を出したとか出さないとか。しかし行ってみると石臼は石臼でも、石臼違い。石のもちつき臼だった。しかし私はうれしくなった。たて杵の千本杵でつくという。京都で風化しかけている日本の伝統がここに残っていた。この町はなんでもデカイことが好きらしく、日本一デカイ灯籠だの、日本一デカイ仏壇もある。