リンク:九十九里関連記事


北茨木市五浦(イズラ)海岸の鳴き砂

読売新聞1998年7月30日地方版で紹介された。取材は同紙日立支局の川本晴夫記者(Tel.0294-22-3311)。北茨城市の長浜海岸。現在は遊泳禁止区域になっているが市は海浜を水泳場に改造する工事が進行している。日本ナショナルトラストからの依頼で砂の発音特性を調べたところ間違いなく鳴き砂と確認できた。この浜辺についてはすでに著書『鳴き砂幻想』p.211に五浦が鳴き砂であると指摘されている。さらにこの地方の砂は山手にも堆積地層がある。

 ただの海水浴場ではなく、鳴き砂を保護しながらの慎重な開発を考えてほしいものだ。茨木の北は勿来(なこそ)町でその北がいわき市。照島を中心とする鳴き砂があったことが知られており、現在も鳴き砂を守る会が活発に活動している。また南下すれば九十九里浜。ここは鳴き砂研究の草分け新帯国太郎が注目したことがある。『鳴き砂幻想』の記述はかって九九は音からつけた名前かもと九十九里浜の一部に鳴浜があることや、鳴るの因縁で成東町歴史民俗博物館訪問記を記している。再発見の旅が必要かも。

door目次へ