鳴き砂の浜辺で異変 |
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鳴き砂の悲鳴をテレビで放映する無神経テレビや町があります。悲鳴と鳴き砂を区別 するために、音の周波数解析データを1つだけ紹介します。 これは1995年6月8日に日本砂丘学会出雲大会で発表したデータと同じものです。詳しく は別にのべるとして、とにかく結果の曲線だけ見てください。
1日ですでにピークが右に --周波数が高く(高い悲鳴に)-- なっている。 赤は標準試料の発音特性です。はっきりしたピークが4つ見えますがこれが鳴き砂 独特の倍音構造といわれる楽音であることを示しています。その試料60gを0.1ppmの石鹸水に浸し、1日、3日ガラス瓶にいれて60rpmで回転させます。 このように回転させるのは、海浜での波の物理的運動を再現しているのです。 回転後、砂と溶液を取り出し、ろ紙の上で天日乾燥させます。 完全に乾いてから、発音試験を行います。Macintosh コンピュータの SoundEdit16 という音楽用音響ソフトをつかって解析します。それほど正確な測定はできませんが、 誰でも簡単に操作できるのでこの方法を使いました。
実は、0.1ppmというのは水質環境基準より低い濃度なのです。環境にやさしいと いわれる石鹸でもこうです。普通の洗剤はもちろんこれと同じか、それ以上の鳴き砂 の殺し屋です。現在では海だけでなく、雨まで怪しくなってきました。最近の朝日新聞で 瀬戸内海の赤潮の原因物質は外洋から来るようだと書いていましたが、外洋とは 太平洋を指すのでしょうが、では日本海はどうなのでしょうか? 追って紹介します。
E-Mail: 三輪 茂雄 smiwa@wao.or.jp