中国は鳴き砂の宝庫。そして巴丹吉林沙漠は軍事基地だった
上図は中国および近隣の鳴き砂地図です。丸印は鳴き砂の存在が確認されている 場所です。赤印の場所は、いずれも現地を訪問して確認した場所です。 厦門は海浜なので別として、銀肯沙湾・沙坡頭・敦煌 はそれぞれ観光地で、 人の立ち入りがはげしく,鳴りをひそめていました。1994年夏に木疊という未踏の地で 偶然本物のブーミングサンドに出会いましたが、準備不足で完全な記録までは できませんでした。カザフ共和国まで足をのばしたのですが、もう一日というところで ビザの期限切れ!
この地図を見ると、シルクロードに沿ってブーミングサンドが点在していることが
わかります。しかし巴丹吉林沙漠はシルクロード銀座から200キロほど逸れていたため
に今まで知られずに残って来たようです。
巴丹吉林沙漠は上の地図に示すように内蒙古自治区に属し,タクラマカン沙漠,
ゴビ沙漠に次ぐ中国第3の大沙漠ではありますが、従来軍事基地であったので、
一般人立ち入り禁止区域となっていました。わが国ではほとんど知られていません。
面積は九州全土ほどの面積を占めています。今回、中国科学院蘭州沙漠研究所の好意で
はじめて立ち入りが許可されたものです。
したがって同行を希望したマスコミには同行を拒否されました。雅布頼鎮到着に あたっては、大歓迎で下図のようなモンゴル風歓迎攻めでした。そして出された酒は、 強烈なモンゴル酒でした。副県長(副知事)や保安官の姿が見えますが、全行程に 同行しました。沙漠には30家族の遊牧民が駱駝と共生しています。帰途には、 町総出のダンスパーティや豚の丸焼パーティで大歓迎され、 感激しましたが、 これはまたの機会に。