リンク:なぜ有孔虫を研究するのか網野琴引浜の有孔虫参考データhttp://www.town.amino.kyoto.jp/amino_db/syuppan/12/16.html|


有孔虫を見つけよう
 琴引浜には貝のほかに有孔虫という小生物が現在も無数に生息しています。現在までに調査した限りですが、鳴き砂の浜辺でも島根の琴ケ浜と琴引浜は圧倒的に多数発見されています。この生物が浜辺の環境にどのような役割をもっているかは、明かにされていませんが、生態系の最底辺に近い微生物です。きっと人類のために重要な生物にちがいありません。

 有孔虫は原生動物でアメーバなどの仲間ですが、比較的大きいので砂のなかからも発見できます。顕微鏡をつかうのが便利ですが、目のいい人なら肉眼でも見えます。わずか5グラムの砂の中に100箇以上いることもあります。有孔虫はカンプリア紀以来5億年ものあいだ地球で生息し続けててきた琴引浜の最古参動物です。貝類より1億年もまえに現われ、地層からも太古の有孔虫が発見され、地層の年代決定に有効なので、地質学者からも注目されています。これも海と砂浜がきれいに傑存されてきた証拠です。環境指標として微小貝とならんで大切ですから、貝と同様にこの小さい動物も大切にしてやりましょう。

 有孔虫の研究者は非常に少なく、わが国では地質学の紺田 功先生(現在近畿大学非常勤講師)が唯一の研究者です。幸い琴引浜は先生が詳しく調査されたデータがあります。その指導を得て同志社大学で調査したデータもありますので、参考になります。 

 名前は英語の学名しかなく、和名がないのですが、比較的数ガ多いものについて、図鑑にしておりますので参考にしてください。

なおカナで付記した名前は同志社大学で便宜上仮につけたものです。

レソーニ

 

ラジアータ

 

クリスプム

 

8分画

テックス

シビシデス

 

セランサス

これだけ鉄錆状の斑紋があるもので、これは専門家はこれらをいくつかに分類しますが素人向きでないのでひとまとめにしました。

顕微鏡で見つける方法

 漠然と見ていると、同じ場所を何度も見るので非効率的です。砂粒を黒い紙の上で1-5列縦隊に整列させてから、片っぱしから順に見てゆきます。

戻る