リンク:完成図
井伊谷式風力分級器の設計
微粉体の分級器の設計を半理論的計算で行う方法としてStokesの式を旋回運動の場で考え、これを実装置として設計図を完成する。実際の製作図を作る実戦型の製図である。
続いて行う次回の授業のサイクロン設計の予備としても欠くことができない。
A4の方眼紙ほかコンパス、定規使用を予告。鉛筆書き。
式(7.16)はStokesの(3.5)式を遠心力場で表わしたものである。
装置の形態は図7.13 参照。
p.194〜195に解説した考えの結論が(7.20)式である。
テキスト図7.13には寸法の記入がない。
手順:
例題7.2の条件で製作図を時間内に完成。
1.)(7.18)式よりb,d, を計算する
2.) 中心線をとり、尺度を決める、丁度用紙に収まるように自分で決めさせる。
頃合を見て板書(500×700用紙で1/5、A4で1/10)で指定。
3.) 中心線上にb/4をとり疑似渦巻を書く(これは 口頭で説明要)
4.) あとは順を追って書いて行く。
注意事項:
1.) 寸法はすべてmm単位の数値のみ。
2.) 寸法の数字はもっとも大切である。ミスが起こらぬよう大きく、濃く書け。
3.) 図の線はなるべく濃く。
4.) 製作者が迷わぬよう、寸法はもれなく記入のこと。製作に必要にして十分なように。ただし 無駄な二重指定は不可。 5.) 指定しない寸法は設計 者の判断により決定する。
6.) 直径はφ500、半径は 500Rというように。
7.) 2mm厚のステンレス製で つくるので、内部構造が分 かるよう二重線で表示。
(これを間違えると、使用不能の装置ができる恐れがある) 二重線表示の意味は下図参照。上からと下から見た円筒容器である。
二重線による内部構造の表示は図7.13参照
図面の採点には、多数の場合重くて扱いにくいから、氏名記入欄を予め指定しておく。採点後この部分だけ切り抜いてエンマ帳につける。実際の図は分級器が画面一杯になるよう。 また余白に設計条件を付記する。 処理風量 [/min]
圧力損失[mm水柱]は(7.21)式で計算。
上図のような概形図を注記する。