鉱山臼

 鉱山跡から発見される石臼は普通の粉挽き臼とは全くちがっている。水挽きであるから、その地にはない堅い石をつかい、目がなくて完全な磨砕である。上石の中央には供給口があって、軸受の金物をとりつけた跡がある。このように中央に供給口があり、そこに軸受は、西洋のリンズ方式である。鉱山技術を伝えたのが宣教師だったことと関係しているのであろうか。

中尊寺所蔵の金山臼(絵:野崎 準)

越前・大野市郷土資料館蔵(小和清水石使用,近くの山より) 

新潟県岩船郡朝日村鳴海銀山跡よりの上杉謙信隠し金山跡よりの遺物

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