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  一応まともな抹茶ができる小型の電動臼が市販されている。これらは健康のためにお茶を食べるためにつくられているが,茶道に使う抹茶を自分で造りたい人々にも十分役立つ。問題は抹茶を造るには碾茶と呼ぶ特別な葉茶が要る。碾茶は普通のお茶屋では売っていない。特注しなければならない。多分抹茶を製造している会社は困るかも知れないが,これも世の成り行きかも。まずは普通のお茶葉で食べることだ。

1. 電動式お茶碾き器 TM-1S仕様 MUTOW TEAFINE

製造元 東洋濾機製造株式会社  〒434-0013 浜北市中瀬7800 フリーダイヤル 0120-080511

販売 株 ムトウ  http://www.mutow.co.jp/teafine/

浜松市佐藤2-24-1 Tel.053-464-1119 Fax.053-464-2866

50Hz 43W 84RPM 臼は見事な8分画7溝

60Hz 48W 100RPM (周速0.471m/s) 本体重量3.4 kg

評価:

 周速とは石臼の外周部分での相対速度であり,これは0.5m/s程度であるべきで,この器械はそれを実現している。いままでどこも実現できなかったところだ。茶臼を挽くことは現在では不可能に近い。そもそも茶臼自体が入手困難である。ようやくそれが実現したのは驚きだ。これで茶道にも新しい楽しみが生まれるかも知れない。生産性は1時間25グラムは可能らしいから,茶臼による手挽きとチョボチョボだ。ただし30分以上連続運転すると発熱するから,ボツボツ挽くことだ。なお原料茶は碾茶である。普通は碾茶は売っていないから特注する必要がある。最近食べるお茶がハヤリだが,それにはモッテコイだ。ただし茎を含まぬように注意する必要がある。

 宇治のお茶屋さんの工業用は直径50センチ位だが,上等の抹茶だと1時間100グラム位だ。何百台も並べて運転している。だから40グラムで何1000円するわけだ。グラム当りの単価がトップクラスの粉が抹茶だ。 ちなみにこの器械,通販で1台2万円ソコソコ。

臼面宇治抹茶電子顕微鏡写真

カタログ:http://www.mutou.co.jp/teafine/

2. 家庭用お茶挽器 ティープルTP-01 (名古屋市南区浜中町1-14  Tel.052-614-7300Fax.052-614-7131)

http://www.jatecx.co.jp/index.html

 こちらもセラミックス製の逆円錐状臼を50〜60RPM で回転させている。上記とほぼ同じ性能であろう。

値段は30000円と少し高い。

宇治の抹茶工場は何百台も機械をならべて生産している。

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