リンク:各種臼類における土臼の位置づけ(図解系統図)


 土臼(ドウスまたはカラウス)

竹篭や桶の胴に塩を入れた土を固く詰め,摺り面に樫の木や竹の板を打ち込んで臼の目を作ってある。上臼につけた孔あきの板に遣り木を取り付けて回転させる。石臼の代用に使った。中国・元時代の王禎著『農書』(1313)に「初めは,もと石を用う。今,竹木で代用するもの亦便。又廃磨あり,上級(上石のこと)甚だ薄けれは,穀ろうに代用でき,亦米を損じない」「ろうは竹を編んで囲いをつくり,内に泥土をつめて小磨のような形にする。それから竹木を排べて,びっしりと歯を作り,穀を破っても米には傷がつかぬ程度にしておく。芯棒の木をろうに貫き通し,丁字形のうで木には縄をかけて,たる木から吊るし,みなが肘を動かして廻すと,日に四十余斗(わが国の5.74斗)の穀を破ることができる」

 

 

山形県飯豊町とよさと荘にて

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