塩硝床図解

 文化8年孫作書上『五カ山焔硝出来之次第書上申帳』 より

家居敷板の下,いろりの辺貮間四方(3.6メートル四方)も摺鉢のようにして囲炉の辺は6-7尺(約2メートル)も掘る。縁の方ほど浅く3尺斗堀,炉の辺板をまくり出入するように仕置,6月蚕時分底に稗がらを不切其侭長いながらを敷,その上に彼の麻畑土を取入,蚕の糞を鍬にて切交ぜ厚1尺斗も敷,其上に稗がらたばこから,蕎麦から,麻の葉,山草の肥たるを刈干しても又は積置むし草にしても5,6寸程穴に切,是を1扁敷(中略)<注この厚さの記述なし>この培物を敷たるうえに土に蚕糞を切交せ壱尺斗敷又蒸培など<山草などのこと>一遍敷土と培とを何遍も敷重ね,板敷のした6-7寸程透く程に積置。土は何遍にても皆蚕の糞と切交て敷事なり(以下略)

囲炉裏の周りに環状に溝を掘って仕込んだ。大きい家では2間四方位の大きさであった。

(高田善太郎氏より)

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