リンク:中世日本での火薬製造


楽文社  和田 進様

 『歴史群像』(島津戦記)をお送りいただきありがとうございました。 しかし196ページの秘密の火薬工場・茶臼山の記事はでたらめもよいところ。「全国に多数ある茶臼山の大部分は火薬工場だった」とか、田中正能がそれを唱えたとはどこから出た話ですか。  学研の歴史書はそんないいかげんな本だったとは、愛読者もあきれるでしょう。私の名誉にもかかわることであり、この怒りは許せないので私のHPに公開します。既に発行されたことですが、どこかで読者に謝罪されることを希望します。この書簡は発行元へも送りますので承知して下さい。  以上抗議します。  2001.7.21.             同志社大学名誉教授      三輪茂雄

 

最新刊の歴史群像

この抗議文は出版社 学習研究社へも出した。

楽文社からの詫び状(

 謹啓 大暑の候 の記事中御清祥にお過ごしのことと存じ上げます。この度は、学習研究社発行『裂吊島津戦記』に、事実関係の間違いを表記したこと並びに、三輪先生のお名前を出した記述でご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。先生のHP「戦国武将と茶の湯」を拝見した際に、たいへん興味深いものだと考え、『粉の文化史』とあわせ、是非ともご紹介させていただきたいと考えました。しかしながら、茶磨山(茶臼山)についての記述と、それに続く茶磨によって炭を粉末にする記述、さらに出土された石臼と秘密工場に関する記述について、当方の混乱と誤読がありました。他意は一切ございませんが、理解が浅いまま誤った記述をしたことは漸偲の念にたえません。

 こちらの一方的な落ち度であり、誠に中し訳なく存じ上げます。さらに、貴重なお写 真をお借りしながらこのような誤りをおかしたことについても、重ねて謝罪申し上げます。今後の対応といたしましては、歴史群像シリーズ戦国セレクション次号『織田信長」(仮題)に訂正・謝罪文を掲載いたし、訂正のうえ謝意を表明させていただこうと考えております。編集部と相談のうえ、改めて掲載の文案を送らせていただきますので、その折は、お手数ではございますが、御確認および御指示を仰ぎたくお願い中しあげます。瀞に勝手なお願いとは存じますが、三輪先生にはお許しを乞う次第でございます。

  文末になりましたが、 先生のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。 取り急ぎ、 謝意並びに今後の対応について、 御連絡させていただきました。 敬白

二〇〇一年七月二十五日                      和田 進

三輪茂雄先生

 追伸 私に対して倒立腹のことと存じますが、自らの不始末でございますので、お許し頂けましたら今後とも御連絡をとらせていただきたいと思います。なお、学習研究社の担当は歴史群像戦国セレクション編集長・新井邦弘です。新井からも謝意を伝えたいという申し出があったのですが、あえて直接の原因を作った私が御連絡をとらせていただきました。

お詫びと訂正の知らせがあった。

 2001年9月19日 訂正記事について確認のお願い

                                 歴史群像編集部 和田進

謹啓 長月の侯

 先だっては、当方の記述において、三輪先生ならびに田中氏にご迷惑をおかけし申しわけありませんでした。誤りを認めて訂正するとともに、三輪先生ならびに田中氏に謝意を表すために、10月28日発売予定の戦国セレクション『激震 織田信長』に「お詫びと訂正」を掲載したいと考えております。つきましては、誠にお手数で恐縮ですが、別 紙の掲載文の校正をお願い申しあげる次第です。同封の封筒で返送して頂ければ幸甚に存じ上げます。なにとぞよろしくお願い中しあげます。敬白

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