日本石臼普及研究会はニセモノ

 いま石臼研究は重要な局面にはいっている。いままでも石臼に関心を持つ人物が何度も出て消えていった。その最たるのは東京で日本石臼普及研究会を結成して動いた男どもだ。メインは生協関連官僚らしい男で、同志社大学へ2度顔を出し、私を呼んで東京でかなり盛大な講演会を開き、NHKラジオでも私が呼びだされるまで活動をしていた。

 そのご日本石臼普及研究会の案内書が東京の某高校の先生から送られて来て、彼らが勝手に私の著書からの引用文と肖像をデカデカと入れたパンフレットを出しているのがわかった。調査したところ中国から使い物にならない粗悪な50組の石臼を輸入し売りだしていたことがバレた。電話で抗議したら男(N)が出てきたので、「バカモン。肖像権侵害、著作権侵害で訴えるぞと言ったら、「私たちは金儲けではない」とかなんとか言い訳してお終いになった。

 ところが最近(2000年7月)も東京からの電話で「日本石臼普及研究会なるところが石臼の目立てをやるそうだが、電話が通じない」と聞かれ、「あれは暴力団まがいで付きあわないよう。詳細は私のHPにあるので見て下さい。そのあとで電話下さい」と言っておいた。なんとその石臼は心棒がぐらついていた。漢代のご先祖様が聞いたら泣くに違いない。石質もなっていない。

 石臼は日本で進化した技術である。中国の漢代に発明され、韓国経由で日本に伝来し、日本流の改善がなされて、現在に至っている。最近中国からイカモノが導入されており、某大デパートが通販で出したので、私も購入したが、使い物にならず、棚ザラシになっている。

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