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鳴浜の東隣にあった小さな浜-藤丸浜消滅の物語

 砂岩と頁岩の直径20-30cmの岩がゴロゴロしている。ここで固い頁岩はボールミルのボールの作用をし、打ち寄せる波でゆっくり動揺するときの岩同士の衝突で風化した砂岩の表面の石英の粒子がポロリと落ちる。その情景を目の前で実演してくれていた。この事実を当時の女川原発建設準備本部長、平沢哲夫氏から教わった。ここだけでも残せないかと聞いたが、「ここは冷却排水の排出口になる。」とのこと。そこでこのゴロタロ石をいくつか、寄付していただき、現在は島根県仁摩町の仁摩サンドミュージアムに大切に保管してある。なおこの小さな浜辺には1軒の民家があったが、立退いた。壮大な鳴き砂生成の秘密と一緒に。

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