古人が愛でた琴引の浜

やあ、サンディだよ!
昔の人は、琴引浜の音をどんなふうに感じていたんだろうね。江戸時代に書かれた文章に、とっても美しい表現が残っているんだ。一緒に読んでみよう!

「琴引浜は太鼓浜の前後、六、七丁の間、足をひいて砂を磨る、
その声、琅然(ろうぜん)として微妙の音あり。
急歩緩歩の間に記し得たり。
実に天地の無弦琴(むげんきん)なり」
すごい褒め言葉だよね!この文章は、琴引浜の砂の音を絶賛した名文なんだ。
文章に出てくる「琅然(ろうぜん)」っていうのは、綺麗な玉が触れ合って鳴る音のこと。昔の人は、浜を歩く音を、まるで宝石が奏でる音楽みたいに感じていたんだね。「大自然が作った弦のない琴だ」なんて、とっても素敵な表現だと思わない?
昔の日本人は、この音を美しい音楽として楽しんだけど、西洋の人たちは不思議な現象として怖がったり、珍しがったりすることが多かったみたい。自然との向き合い方が、少し違っていたのかもしれないね。
この文章は、江戸時代に小林玄章(こばやしげんしょう)さんっていう人が書き始めて、親子三代、80年もかけて完成させた大作なんだ。すごいよね!
世界中には鳴き砂の浜がたくさんあるけど、琴引浜みたいに、こんなに古くから記録が残っている場所は、中国以外にはほとんどないんだって。それだけ特別な場所なんだね。