1996年度世界鳴き砂調査団(通算第9次)報告

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今年度の中日共作巴丹吉林沙漠鳴沙調査は無事終了し全員無事帰還しました。
目標 :
中日合計20名参加,ラクダ30頭を連ねた大キャラバンでの今年の調査で,さらに奥地を目指した調査は容易ならぬことを確かめる旅でした。そこに優秀なブーミングサンド が存在することもいよいよ確実になりました。 未解放地域ゆえ10指にわたる軍機関の立入り許可書申請が必要ですが,来年以降も継続調査することが確認されました。チルチルミチルの青い鳥を求めての旅はまだまだ遠いようですが,夢はますますふくらむばかりです。
なお今回初めて参加した女性水野 綾子は,日焼け防止技術の粋を尽くして,日焼けはまったくなく,女性でも参加可能なことを証明しました。   TBSテレビスペースJで放映予定 だったのが,野球放送の延長で無断で消されました。スペースJの番組自体廃止になり,人員整理の渦。視聴者からの 抗議の電話などがたくさんあったようで,別の機会に放映を考えている様子。9月5日同志社大学KD201号で特別講演「鳴き砂-ブーミングサンドを訪ねて中国への旅」がありました。  (参加自由)
                 

「到着した蘇木吉林の住人ロバさん」

残念ながら準備した特別の録音機材は来年以降に利用することになります。

8月1日(木)関空CA928で9:55発--11:15-上海(上海国際飯店泊 Tel.63275225 ) 上海で上海サーカスを見て全員感激
8月2日(金) 上海WN2516で17:25---蘭州20:20(中川山荘泊)
8月3日(土) ---努目蓋20:10(泊)
8月4日(日)努目蓋6:00---16:30宝日陶着 ここで現地は最近豪雨が3日3夜降りつずいたことを知り,砂はベットリ濡れて鳴かない砂。あきらめて宝日陶で2日滞在。
8月5日(月)奥地蘇木吉林の住人がシャンシャンシャンと鈴をならしながらラバに乗って到着。青い鳥の物語を聞く。「ここからの路は3日では無理。鳴沙の最盛期は5月だ。来年ゆっくりこい。30世帯が住み廟(お寺)もある町だ。水はもちろん蘇木吉林にはソーラー電源でテレビも衛星放送もある。鳴沙の自鳴は5月ならいつでも聞ける。子供も沙山にかけ上がって鳴沙遊びをするよ。」
その夜は羊の肉とモンゴル酒でサカモリ。
8月7日(土)強風をともなう風雨のため危険を感じ,急遽らくだ点まで撤退を決意。らくだは気温が低く雨の日は危険のため全員徒歩。落伍者なし。
8月8日(日)らくだ点-努目蓋 8月9日(金)努目蓋-武威 8月10日(土)武威-蘭州 8月11日(日)蘭州-空港
8月12日(月)WH2511で蘭州-上海(上海国際飯店泊 Tel.63275225)
8月13日(火)上海CA921で11:05---14:05関空帰着

参加予定者:
同志社大学工学部 三輪 茂雄田公 史博浜田 健一,文学部 水野 綾子3回生
網野町 三浦 到(47),三浦 知史(19),山下 正博(48)
粉体工学研究室嘱託 岡田 道仁原 正(画像,録音担当)
通訳  王 勇(蘭州沙漠研究所駐日連絡員)

さらに沙漠の奥地へ

モンゴル風歓迎

モンゴル流歓迎式典 (1995風景)