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日本の技術レベルはなぜ高いのか

風見明著『日本の技術レベルはなぜ高いのか』(PHP文庫,2000.12.16刊)

 最近北海道で縄文時代の世界最古の漆の遺物が火災で焼失したという報道があったばかりだ。

http://news.fs.biglobe.ne.jp/social/jj021229-X175.html

「世界最古の漆製品焼失=埋蔵文化財事務所で火災−北海道南茅部町28日午後11時40分ごろ、北海道渡島管内南茅部町大船、同町埋蔵文化財調査団事務所が燃えていると、通行人から119番があった。消防が4時間後に火を消し止めたが、木造平屋建ての同事務所617平方メートルが全焼。保管されていた世界最古とみられる漆製品など、同町内の縄文遺跡、垣ノ島遺跡からの出土品7、8万点が焼失した。
同町によると、燃えた漆製品は2000年8月に同遺跡から出土した腕輪や髪結い道具、肩当てなど5 点の副葬品で、縄文時代早期前半の約9000年前のものと測定されていた。このうち肩当ての一部が燃 え残り、ほかに大型の土器なども残った。」[時事通信社]

 この漆の技術がプラスチック時代になってエンジンルームのさまざまなプラスチックや磁気テープ、フロッピーディスク、半導体封止樹脂などに生きていると指摘する。

 景気後退、リストラに揺れる日本だが、伝統がきっと世界を動かす時が来るはずだ。伝統を大事にしてきた日本がこれから出番だと勇気づけてくれる必読の本。

 

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