鳴き砂守れ 全国サミット


「世界一の鳴き砂産地」という飯豊町で2006年6月24、25の両日、全国鳴き砂サミット」が開かれた。京都・琴引浜など、鳴き砂の浜を擁する全国の約20自治体から約70人が参加し、「鳴き砂幻想」の著書がある筆者が基調講演した。.95年に設立された全国鳴き砂ネットワーク(事務局・日本ナシヨナルトラスト)の主催で11回目の今年は飯豊町や実行委(委員長、小松誠一郎.・飯豊太古の浜会長)が共催する。歩くとキュッキュッと鳴くように聞こえる「鳴.き砂」の浜は、汚れると.鳴かなくなるため、美しい自然環境のバロメーターともされ、同ネットワークが保全のための知恵を絞つている。飯豊町に浜はないが、鳴き砂はある。,実行委員長の小松さんによると、遅谷地区の東西500メートル南北1キロにわたる厚さ35-40メートルの層に珪砂を中心とする白砂がある。200万〜500万年前の地層といい、県や仙台通産局、東北大学の調査で発見された。

 その後全国の鳴き砂を研究している筆者が、洗浄すると鳴き砂になることを指摘。指導を受けた同町の小松さんや萩生焼窯元の館石茂さんらが製品化に取り組んだ。

 開発したのは、器の砂を棒で突くとキュッキュッと鳴く。鳴き砂とアクリル製の円筒に水と一緒に入れて揺するとカエルの声に似た音を出す「かえるすな」など。

 サミットでは.24日は現地見学会などがあり.25日は同「町民総合センターあーす」で基調講演や事例発表があった。25日は一般も参加できた。無料。同町の鳴き砂の質の良さを評価する筆者の基調講演のテーマは「飯豊の鳴き砂は世界一」。小松さんは「こんなすごい鳴き砂があることを多くの人に知ってほしいと話していた。

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豊町産の砂で製品化した「鳴き砂」